オーストラリア滞在中に、車があったら便利だなと思う機会がたくさんあります。メルボルンの世界遺産グレートオーシャンロードをドライブしたり、クイーンズランド州の小さな町を気ままに訪れたり、時給の良い引っ越しのバイトをしたりと、車を持つことで行動範囲が広がっていきます。オーストラリアは日本と同じで右ハンドル左側通行です。運転に必要な書類を携帯して、道交法と運転マナーをしっかり守れば、他国に比べると運転しやすい国といえるでしょう。
オーストラリアで車を運転するには
オーストラリアでは州により運転免許についての法律や規則が異なり、頻繁に改定されます。運転する州の管轄の大使館/総領事館のサイトや州政府のサイトを常に確認しておきましょう。
基本的には以下の3つの方法で運転をすることができます。
国際運転免許証(国外運転免許証)は、外国(ジュネーブ条約加盟国)で運転できる免許証になり、日本の運転免許があれば簡単な手続きで取得可能です。まずはに最寄の警察署、お住まいの管轄運転免許センターで手続きを確認してみましょう。基本的には現運転免許証(有効期間1年以上)、パスポート、写真、免許証用写真、印鑑、手数料(2,400円)が必要となり、発行日より1年間有効です。国際的な身分証明書にもなりますので、オーストラリアのバーやパブに出入りする時の身分証明として利用できます。パスポートの代わりとして、いろいろなシーンで役に立つことが多いので、渡航前に取得しておくと便利ですね
国際運転免許証で運転する時に携行するもの
● 有効期限内の国際運転免許証
● 有効な日本の自動車運転免許証
● パスポート
● 有効な豪州査証(コピーでも可。VEVOからダウンロード)
ダーウィンがあるNorthern Territory (NT)ノーザンテリトリー準州では、日本の運転免許証は有効期間が3ヵ月までとなっています。期間を超えて運転する場合は、NT準州の免許に切り替える必要があります。
参照サイト:在シドニー日本国総領事館
参照サイト:VEVO(Visa Entitlement Verification Online)
日本の自動車運転免許証を利用する
日本の運転免許証を公式に英語翻訳にすることで、オーストラリアで車を運転することができます。公式英語翻訳証明書は、VIC州、QLD州、SA州、WA州、TAS州であれば、大使館・領事館が作成した翻訳が利用できます。NSW州では、大使館・領事館ではなくService NSWが翻訳したものが対象となり、NT準州はMotor Vehicle Registry office (MVR)から発行された翻訳証明書が公式となるので注意しましょう。
日本の運転免許証で運転する時に携行するもの
● 有効な日本の自動車運転免許証
● 公式翻訳証明書
● パスポート
● 有効な豪州査証(コピーでも可。VEVOからダウンロード)
参照サイト:在シドニー日本国総領事館
参照サイト:在メルボルン日本国総領事館
参照サイト:在パース日本国総領事館
参照サイト:在ブリスベン日本国総領事館
現地運転免許証に切り替える
日本で運転免許を取得しておらず、オーストラリアで免許を直接取るとなると不可能ではありませんが、英語の壁やフルライセンス取得まで日数もかかることから、あまり現実的ではないかもしれません。ここでは日本ですでに運転免許を取得されている方が、現地の免許を取得するという方法を案内します。
オーストラリアにも学科試験や実技試験がありますが、日本の免許を持っている場合は基本的には試験免除となっています。ただし、日本の運転免許を取得してからの期間によりグレードや申請費用が異なるので注意しましょう。
取得期間が3年未満の場合、通称Pプレートという初心者運転者として申請するようになり、フルライセンス保持者より制限された速度制限や交通ルールを遵守するようになります。
Provisional 1 driver licence (初心者運転期間) | 1年未満 | |
Provisional 2 driver licence (初心者運転期間) | 1年以上3年未満 | |
Unrestricted driver license (フルライセンス) | 3年以上 |
州により申請場所、費用、必要書類が異なりますので、ここでは人気のNSW州を参考例として挙げます。
申請必要書類 NSW州の場合
● 有効な日本の自動車運転免許証
● Service NSW発行の翻訳証明書
● 有効な豪州査証(コピーでも可。VEVOからダウンロード)
● パスポート(List1からの身分証明書)
● オーストラリア銀行カード(List2からの身分証明書)
List2からの証明書として、携帯電話やガス・電気の支払い証明書、TAFEや大学の入学許可証も利用できます。
申請費用 NSW州の場合
● Provisional P1 licence 57ドル
● Provisional P2 licence 89ドル
● Unrestricted licence 56ドル(1年間)、134ドル(3年間)
申請場所 NSW州の場合
● 場所 Wynyard Service Centre
● 住所 19 York StreetSydney NSW 2000
● 電話 13 77 88
● メール info@service.nsw.gov.au
英語が少し不安という方は24時間無料通訳サービスTIS(電話 131450)を利用しましょう。電話越しに通訳者が第3者として入り、通訳してくださいます。公共手続き、警察、旅行、保険などすべて無料でサポートしてくれる留学生に心強いサービスですね。
参照サイト:Transport Road & Maritime Service(RMS)
参照サイト:TIS 24時間通訳翻訳サービス
2重免許を防ぐため日本の免許証に穴をあける?
母国の免許証をオーストラリアの免許に書き換えることで、悪用する人もいることが事実です。在シドニー総領事館のサイトを引用して注意事項を見てみましょう。
日本の免許証を無効にするために、免許証の裏に『NSW licence issued(date)』と裏書きするようにしています。ただし窓口担当者全員に徹底されているわけではなく、顔写真の部分をさけて穴をあけたり、ハサミでカットする担当者もいるようです。日本の免許証は公的文書です。破損すれば帰国後問題が生じるかもしれません。このようなことを避けるためにはどうすればよいでしょうか?
運転事情のまとめ
英語での手続きになり大変そうに感じられるかもしれませんが、必要書類をそろえて持参すれば、手続き自体は簡易です。日本の運転免許証さえあれば、英語での学科や実技のテストもなく、車を運転することができます。オーストラリアの大自然を楽しむには車はマストアイテムかもしれません。長期留学を検討しておられる方は、ぜひ日本から免許証をお持ちいただき、運転にチャレンジしてみてくださいね!
グローバルスタディステーションでは、お客様とのカウンセリングを大事にしています。夢を形にする『オンリーワンの留学』を提案することを心掛けています。学校選び、入学手続き、ビザ申請、ご出発準備からご帰国まで無料でサポートさせて頂きます。海外が初めてという方でも安心していただけるよう、オーストラリア滞在中は現地日本人スタッフが対応いたします。まずはお気軽にお問合せくださいませ。